明治学院歴史資料館展示室では6月21日(金)まで「生誕170年・『井深梶之助日記』刊行記念展示 井深梶之助 つながる、ひろがる」を開催中です。
1854年7月4日(旧暦安政元年6月10日)に会津若松城下に生まれ、その後戊辰戦争での敗北、キリスト教との出会い、明治学院第二代総理就任、国際舞台での活躍など、さまざまなことを経験した井深梶之助。
当館では、そんな井深が1886(明治19)年から1938(昭和13)年(32歳~84歳)まで書いた44冊の『井深梶之助日記』を所蔵しており、本展示では、井深家関係資料を中心とし、『井深梶之助日記』の内容と照らし合わせてご紹介しています。
【展示のB面:うら話】
この展示の中で井深が晩年、夫人と過ごした別荘で詠んだ「幾千とせ」の和歌について紹介しています。井深は客人や親類に真砂と貝殻を、その和歌に添えて贈りました。
展示の準備中に特任研究員より「真砂と貝殻を展示したらどうか」という提案があり、井深が贈った真砂と貝殻は所蔵していなかったため、実際に特任研究員が海辺で集めてきました。本展示の初日が1月15日(月)だったため、2024年の年明け早々に紙の上に砂と貝殻を広げ乾燥させました。
実際に「幾千とせ」のパネルの横に、真砂と貝殻を展示しています。井深に贈られた気持ちでご覧になると、さらに展示を楽しめるかもしれません。
展示もあと10日で終了となります。是非、多くの方にご来館いただければと存じます。
◆展示情報
「生誕170年・『井深梶之助日記』刊行記念展示 井深梶之助 つながる、ひろがる」
会場:明治学院歴史資料館展示室(明治学院記念館1階)
会期:2024年1月15日(月)〜 6月21日(金) 月曜日〜金曜日 9時〜16時
休室日:土曜日、日曜日、国民の休日、年末年始、学院の定める休日