1888(明治21)年4月に、米国フィラデルフィア長老教会のハリス父子は、明治学院に3000ドルの寄付をしました。ハリス父子から受けた寄付によって、築地居留地の東京一致神学校の校舎の移築を行いました。
工事は1889年の4月から始まり、夏の間に従来H型だった校舎をL字型の建物に設計変更、ヘボン館に並んで現在の八芳園側に建設されました。寄付者の名前をとり、この建物はハリス館と名付けられ、神学仮校舎および幹事の住居として使われた後、1890年6月に神学部校舎兼図書館(現記念館)が完成すると、ハリス館は神学部生の寄宿舎となりました。
しかし、1911年9月21日にヘボン館から出火した火が移り、ハリス館は焼失してしまいます。
ハリス館
炎上中のハリス館