2025年8月に、1954年以来約70年ぶりにローマ字表記についての改訂が文化審議会にて答申されました。従来の「訓令式」から、英語の発音に即しており、駅名やパスポートなどで広く採用されている「ヘボン式」に改められます。
「ヘボン式」は、アメリカ人宣教医師であるJ.C.ヘボン(James Curtis Hepburn)が、日本での伝道活動のなかで生み出しました。1867(慶応3)年4月、和英の部20,772語、英和の部10,030語を収録した、世界初の本格的な和英・英和辞典『和英語林集成』が誕生しました。この辞典に使われた表記法がいわゆる「ヘボン式ローマ字」のもととなりました。
常設展示では、和英辞典『和英語林集成』を展示するとともに、ヘボンの功績を紹介しています。是非この機会にご覧いただけますと幸いです。